MS-L5G-serBOTinQセミナー
日時:日時:2025年7月30日(水) 13:30-16:50
会場:東京都立大学日野キャンパス 1号館会議室1-3 、ハイブリッド配信
(住所:〒191-0065東京都日野市旭が丘6丁目6)
13:30-14:30
・「培養神経回路網は深層学習の夢を見るか? ー感情生成生体神経回路とLLMの組み合わせによる<心的なもの>の生成」MS-L5G-serBOTinQセミナー
講師:工藤 卓 先生
所属:関西学院大学 工学部 知能・機械工学課程
概要:近年,感情を持っているように振る舞うエージェントが開発されている.しかし,それらはあくまで外的な模倣にすぎず,生物が有する内的な感情状態や意識に基づくコミュニケーションを行っているのではない.<心的なもの>の発現には,内部状態の揺らぎ,履歴重積による応答の分散化,価値の記号接地などの生物学的な特質が重要である.我々は,生体神経回路網による「小さな脳」を備えた生体ー機械ハイブリッドシステムを構築してきた.外界との媒体として小型移動ロボット・スマートスピーカーを接続し,それぞれ,Vitaenoid-Animalis,Vitaenoid-DialogueAgentと呼んでいる. Vitaenoid-DAは,会話エンジンを生体神経回路網で制御し,逆に会話エンジンが入力を変換して生体神経回路網を制御する「循環的相互作用」を誘発する.音声入力は感情極性値に変換され,これによる刺激で誘発された応答は<機嫌>に変換される.会話エンジンは<機嫌>に基づいて非定型的な会話を実現する.内部状態の非定常的変動,学習によるモード固定,神経細胞の状態変数の合成によって,<心的なもの>の実体が顕れると考えている.
14:40-15:40
・MS-L5G-serBOTinQセミナー
講師:森島 圭祐 先生
所属:大阪大学大学院 工学研究科
概要:
15:50-16:50
・パネル討論:Cyber-physical-neural Systemの未来
工藤 卓 先生
森島 圭祐 先生
山田 圀裕 先生 (株式会社シャルマンコーポレーション)
小島 史男 先生 (神戸大学 名誉教授)
久保田 直行 先生
概要:近年のCyber-physical Systemの展開として、脳の活動を特徴空間上の情報処理として拡張するCyber-physical-neural System(以下、CPNS)が注目されている。本パネル討論では、CPNSの基礎研究から、ロボットへの応用、サイボーグの実現可能性に関する討論を行い、次世代のCPNSのカタチを展望する。