言語的配慮に基づく親和性の高い対話システムに関する研究」
CcS-L5G-serBOTinQ オンラインセミナー

日時:2022年6月7日(火)16:30~17:30
場所:東京都立大学日野キャンパス 1号館会議室1、ハイブリッド配信
講師:片上 大輔 先生
   東京工芸大学 工学部

概要:関係性構築に有効な言語的配慮を備える新しい対話システム構築により,人間と機械が共生するためのコミュニケーションを実現することを目的として研究を行っている.この10年で蓄積されてきた人間同士の談話研究として言語の分野で行なわれてきた,「人が会話の相手と良好な関係性を構築・維持するための言語的行動(配慮)」と定義されるポライトネス理論の知見と語用論的分析に適するように構築されたBTSJ(Basic Transcription System for Japanese)日本語1000人自然会話コーパスを利用した,人間と対話システム(AI)が本当の意味で共生するために必要な発話方略や言葉遣いを実現する親和性の高い発話インタラクションに関する研究について研究事例を紹介する.

略歴:2002年東京工業大学大学院総合理工学研究科知能システム科学専攻博士後期課程修了.博士(工学).同年,東京工業大学大学院総合理工学研究科助手.2007年同研究科助教.2010 年東京工芸大学工学部コンピュータ応用学科准教授を経て,2017年教授.2019年同大学同学部工学科情報コースに所属.現在に至る.人間共生システム,ヒューマンエージェントインタラクションに関する研究に従事し,近年は言語的配慮を行う対話エージェントの開発に関する研究を行っている.IEEE,ACM,人工知能学会,日本知能情報ファジィ学会,ヒューマンインタフェース学会各会員.人工知能学会理事.

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